こんにちは、伯父の額縁屋「利幸商店」を紹介しつつ、大好きな画家の絵も紹介している、リコリコと申します。
「朝霧のケンジントン公園」
キャンバスの側面に作品の続きが描かれているという、画家の遊び心あふれる作品です。
以下、笹倉鉄平氏のコメント
ロンドンにあるケンジントン公園を、朝霧たちこめる早朝に散歩した。
周辺にメイフェアやチェルシー、ノッティング・ヒルといった高級住宅地が並ぶエリアのせいか、
一人で何匹もの犬を連れて散歩を楽しむ人に多く出会った。
はじめ、空に暗さを残すほど濃い朝霧の中、
大きな木々までもぼんやりと幻想的ですらあったが、
徐々に霧が薄れてゆき、その向こうの薄絹をまとった様な朝陽の存在に気づいた。
霧の幕をも通り抜けて届く光のなんと美しいことか…
その優しいながらも力強い朝陽に感動した。
そして、それをまとうかの様に立つ樹々や枝々のシルエットの繊細さと、
しぃんとした空気の中で、元気に駆け回るたくさんの犬たち――
公園というひとつの空間での、静と動の対比にも心動かされた。
どうしたらこの「朝陽」を絵にできるだろう?
霧が出ている時の遠景は、実際に文字通り水墨画的なのだが、
そういった灰色の濃淡ではなく、濁らせない色調で描くことができれば、
この美しい霧中の光を表現できるだろうか?
・・・そんな思案を巡らせていると、
わずか30分も経たないうちに、空はみるみる澄み切った青空へと変わっていった。
見はらしの利かない霧を追い払いながら朝日が顔を出して、今日も新しい1日が始まる。
未来への希望を感じさせる光、それがいつしか人の心も晴らしてくれる様に思え、
これを描いておかねば・・・という気持ちになった。
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「朝霧のケンジントン公園」
キャンバスの側面に作品の続きが描かれているという、画家の遊び心あふれる作品です。
以下、笹倉鉄平氏のコメント
ロンドンにあるケンジントン公園を、朝霧たちこめる早朝に散歩した。
周辺にメイフェアやチェルシー、ノッティング・ヒルといった高級住宅地が並ぶエリアのせいか、
一人で何匹もの犬を連れて散歩を楽しむ人に多く出会った。
はじめ、空に暗さを残すほど濃い朝霧の中、
大きな木々までもぼんやりと幻想的ですらあったが、
徐々に霧が薄れてゆき、その向こうの薄絹をまとった様な朝陽の存在に気づいた。
霧の幕をも通り抜けて届く光のなんと美しいことか…
その優しいながらも力強い朝陽に感動した。
そして、それをまとうかの様に立つ樹々や枝々のシルエットの繊細さと、
しぃんとした空気の中で、元気に駆け回るたくさんの犬たち――
公園というひとつの空間での、静と動の対比にも心動かされた。
どうしたらこの「朝陽」を絵にできるだろう?
霧が出ている時の遠景は、実際に文字通り水墨画的なのだが、
そういった灰色の濃淡ではなく、濁らせない色調で描くことができれば、
この美しい霧中の光を表現できるだろうか?
・・・そんな思案を巡らせていると、
わずか30分も経たないうちに、空はみるみる澄み切った青空へと変わっていった。
見はらしの利かない霧を追い払いながら朝日が顔を出して、今日も新しい1日が始まる。
未来への希望を感じさせる光、それがいつしか人の心も晴らしてくれる様に思え、
これを描いておかねば・・・という気持ちになった。
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by rikou0701
| 2009-06-04 23:37
| 笹倉鉄平さん